今日のウンcode(WindowsMRの現状についてまとめてみる)
新しく書き直した物があります。
mogamitsuchikawa.hatenablog.jp
今月 10/17に配信が始まったWindows10FallCreatersUpdateで正式に始まったWindowsMR。
そんな始まったばかりのWindowsMRについてまとめてみる。
1.WindowsMR自体はHoloLensから始まっている。
HoloLensから始まっているので実はWindowsMR自体は結構前からある。
だが、HoloLensもDeveloperエディションなので、まだ正式リリースとは言えない。なので、今回のAcerのHMDなどが製品第一号という感じになるだろう。
2.Mixed Reality??いやVRだろ?
WindowsMRのMRはMixedReality(複合現実)の略だ。
複合現実とは簡単に言うと強いAR(笑)
イメージで言うと、ARは現実に仮想を重ねる
MRは現実に仮想を溶け込ませる。
ポケモンGOはARだろう。ポケモンGOはただカメラの映像の上にポケモンを重ねている。もしカメラが物で塞がっていてもポケモンは画面に出続ける。
もし、ポケモンがまるで地面の上にいるように見えて、木の後ろに行ったら見えなくなるのなら、それはMRだと思う。いわゆる電脳コイルや最近やったSAOの劇場版の世界のデバイスのようなもの。
で、今回発売されたWindowsMRヘッドセット(以下WinMRHMD)はMRとはいえない気がする。AcerのパンフレットではガッツリMRと書いてあるが、現実空間が見えない時点でVRというしかないように思う。デバイスの構成的にもガッツリOculusやViveのようなものなので、言い逃れは難しい。
ちょっとMRと名乗るのは詐欺感がある(笑)
3.低スペックPCでも動く
WinMRの魅力はその敷居の低さ。Intel内蔵グラフィックでも動くというだけでなく、WinMRHMD自体の価格も安い(Acerの物で6万)
少し前ならOculusやViveなどのPC VRをやるには10万のヘッドセットに高性能なゲーミングPC(最低15万くらいのもの)が必要だった。
ここまで聞くと、Microsoftやるじゃん!とか思うかもしれないが、実は違う。世間一般が思うVRソフトをやるにはWindowsMR Ultraな環境が必要になる。
WindowsMRではマシンの性能により二段階のエディションがある。
WindowsMR Intel内蔵グラフィックで動く 画面は60FPS
WindowsMR Ultra GTX965MやGTX960以上で動く 90FPS
WindowsMRにおいてサポートするのはWindowsStore上のUWPアプリのみと考えたほうがいい。リッチなグラフィックを使うMR対応UWPやSteamVRは基本WindowsUltraでなければ使えない。使えたとしてもフレームレートが安定せず確実に酔って、気分が悪くなる。VRにおいては90FPSを下回ると基本酔うと考えたほうがいい。ゲーマーなどはこういうフレームレートの低下にはある程度耐性があるが、一般人にはない。自分も90FPSを少しでも下回ると結構酔ったw
4.SteamVR対応
PCVRにおいて二台陣営の一つと言えるSteamVRが利用できる。すでにAcerのHMDを使っている人はドライバーを当てることで使えるらしい。(追記)SteamにてWindowsMixedRealityForSteamVRが配信開始になりましたので、今はそちらが利用できます。
あとで試してみようと思う。SteamVR対応によって、コンテンツ不足による普及の障害にはならなそう(逆に言えばUWPのコンテンツが増えなさそう)
5.結構挙動がまだ怪しい&開発者を舐めている
まだ、始まったばかりということで仕方がないのだろうが、ハンドコントローラーに関しては動作が結構怪しい。通信にBlueToothを利用しているということも有り、いろいろなデバイスがある環境では、結構荒ぶるらしいw
でもDeveloperエディション時代に比べれば結構安定している。WindowsMRが原因でブルースクリーンが呼び出されることもないw
自分はDeveloperEditionを買ってその頃からWindowsMR開発に触れているが、DeveloperEditionにはハンドコントローラーがついていなかった。きっと後から単体発売するだろうと思っていたが、そういうこともなく、気づいたらハンドコントローラー付きの製品版が発売されていた。意味がわからん。Developer版は開発者に製品版をかうユーザーが出る前に対応したソフトをつくるためにあるものなのに、なんで製品版の方が早く出るのだろうか?
渋々、ハンドコントローラー(多分単体なら二万くらい)のために製品版(六万)を買った。意味がわからない。
ガチでなんとかしてくださいよ。マイクロソフトさん。本当に(´・ω・`)